電動昇降デスクをユーザーに活用させ、作業効率を高め、健康を促進する方法はありますか?一言で回答すると、「はい、あります!」
LINAK®の依頼でドイツのInstitut für Gesundheit und Ergonomie(IGR) が実施したケーススタディでは、ドイツのDiamant Software社で働く40名を対象にLINAKの昇降デスクリマインダツールの効果を調べました。 この会社は全社員に電動昇降デスクを導入していましたが、ほとんどがその機能を活用していませんでした。
オフィスデスクで様々なリマインダーツールがテストされました
リマインダーにより社員がデスクの昇降機能を使う意欲が上がるかを調べるため、被験者を2つのグループに分けました。1つのグループには、ボタンのないライトストリップリマインダー機能の付いたDesk Panel DPG、Desk Control™ アプリ、Desk Control™ ソフトウェア(後者2つでは、携帯電話やパソコン画面上に立つタイミングが通知されます)で構成された「昇降リマインダーキット」が付いた昇降デスクが提供されました。もう1つのグループには、リマインダー機能のない昇降デスクが提供されました。
リマインダー機能は健康的に姿勢を変える習慣 (立ったり座ったりする)を促進する
このケーススタディでは、リマインダーで起立タイミングを通知することにより社員が起立する意欲が上がることを明らかにしました。コントロールボックスを使い、3ヶ月のケーススタディ実施前、実施中、実施後で、各オフィスデスクの昇降頻度をトラッキングしました。テスト結果は驚くほど一貫性があるもので、「昇降リマインダーキット」が付いた昇降デスクでの昇降機能の使用頻度が74%増加し、1日あたりの立位作業時間も62%伸びました。
むろん、3ヶ月の調査期間はリマインダー機能の長期的効果を調べるには十分な時間とは言えませんが、この機能がユーザーの昇降機能使用意欲を促進し、積極的に立ち上がることが証明されました。
「座り仕事の楽さ・快適さ」と「習慣」が立って働くことをしない最大の原因
このケーススタディに協力してくれたDiamant Software GmbH社では、社員がデスクの電動昇降機能をなかなか活用しないことが課題となっていました。ケーススタディを始める前の事前調査で、高さ調節機能を利用しない理由として、この会社の社員は「座り仕事の楽さ・快適さ」と「機能を使うのを忘れてしまうこと」を挙げていました。
「かつては、心の声が『ゆったりと座ったまま作業したい。立ちたくない』とつぶやいていました。それが大幅に改善されました」と、この会社の営業担当者、クラウス・アートメイヤー氏はコメントしています。
LINAKはデンマークの行動デザイン研究所「KL.7」が先に発表したホワイトペーパーでも同様の結果が報告されています。このホワイトペーパー「オフィスワーカーの健康を促進する:介入により、オフィスワーカーが昇降オフィスデスクをより活用するようになる」 の中で、KL.7はリマインダー機能により、オフィスワーカーの健康的な起立頻度が上昇することを証明しています。
昇降デスクのリマインダー機能の効果についての詳細は、LINAKのリマインダー機能に関するトピック Tech & trends ページからIGRのケーススタディやKL.7のホワイトペーパーをダウンロードすることができます。