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斬新な目的で使用される電動シリンダー

LINAK の電動シリンダーは、直線動作が求められるほぼすべての分野でお使いいただけます。 電動シリンダーは、クリエイティブなものを含め、さまざまな用途で使用されています。 こちらのページでは、新しい用途で電動シリンダーをスマートソリューションとして使っている導入事例をご紹介します。 これらの実例に驚かれると同時に、多くのインスピレーションが得られるでしょう!

斬新な目的で使用される電動シリンダー

スマートなレンガ切断機

すべてのレンガ職人には共通の悩みがあります。レンガは通常、職人自らの手で切断されており、それが非常に骨の折れる作業であるということです。 しかし、Smart Cutter 社は、レンガ切断機を開発し、レンガ職人に救済の手を差し伸べています。 この切断機では、 LINAK 電動シリンダー LA30 が採用されています。

レンガ職人はレンガを手で切断する作業で、肩や鎖骨を痛めています。 Smart Cutter の考案者は、レンガ職人の作業環境を改善するには電動切断機を開発する必要があると考えました。 Smart Cutter を使うことにより、レンガ職人はレンガを切断する際に過度の負荷を自らの体にかける必要がありません。 そのため、怪我や負傷を避け、効率を上げることができます。

レンガ切断機
切断機は、同期運転する2台の電動シリンダー LA30と、専用にプログラムした他社製のモーターコントロールユニット(ドライバー) TR-EM-339の組み合わせでレンガを切断します。これらすべてのアイテムは LINAK が提供しています。 インテリジェントなこの切断機は、切断対象となるレンガの大きさを記憶し、切断する度に切断開始位置から数ミリメーターの位置まで刃を自動で戻します。 そして、ボタンを押すだけで切断が実行されるのです。 切断するレンガの種類が変われば、そのときに手動で刃の位置を調節することができます。

レンガ切断機が実際にレンガをカットしている様子は、Smart Cutter 社のウェブサイトでご確認いただけます。

スマートな切断機
 
 

 

豚舎清掃ロボット

豚舎の清掃は汚れが伴う作業です。 Washpower A/S の請負業者である WP Production 社は、 LINAK の電動シリンダー LA12 を搭載した豚舎清掃ロボットを開発しました。

豚舎の清掃は無意味だと思われるかもしれませんが、 実は極めて重要な作業です。 世界各地の養豚所で、豚舎を清潔に保つことは最重要事項で、実際、豚が豚舎から移動させられる度に掃除が行われています。 これまで清掃には高圧洗浄機を使い、手動で作業が行われてきました。 しかし、新しい清掃ロボットの誕生により、作業が不要になったのです。 これにより、作業がずっと簡単になっただけではなく、豚舎内の清潔度も上がり、豚にも作業員にもうれしい結果をもたらしています

清掃ロボット
清掃ロボット開発の立役者は WP Production と Washpower A/S です。 ロボットは豚舎に入り、パワフルなウォータージェットを使い、あらゆる壁の側面を洗い流していきます。 LINAK の電動シリンダー LA12 IC  がロボットに取り付けられ、ウォータージェットの噴射対象面までの距離に応じてスプレーノズルを動かしています。 WP Production は独自の PLCコントロールも開発しました。

清掃ロボットに関する詳細は、Washpower のウェブサイトでご確認いただけます。

ウォッシュパワー
 
 

 

緊急時に役立つトラック搭載型アッテネータ(TMA)

自動車事故が起きた場合、素早く効果的に必要な車道を閉鎖することが極めて重要です。 LINAK 電動シリンダーがトラック搭載型アッテネータ(TMA)の2つのブロックを下ろし、ScanLED が問題を解決します。

自動車事故や輸送貨物の落下、緊急道路工事等、急を要する現場では、場合によっては複数の車道を早急に閉鎖する必要があります。 このような状況では、トラック搭載型アッテネータ(TMA)が使用されます。 アッテネータは、閉鎖が必要な付近の前で停車する大型の後方に取り付けられています。 アッテネータは総重量10トンにもかかわらず、大型トラックの前で働く作業員を守ると同時に、運転手がバリケードに気づかず TMA にぶつかっても大丈夫なように設計されています。

トラック搭載型アッテネータ
ScanLED は緊急時の要請に合わせて TMA を調節します。 通常、TMA は何よりも最初に現場に到着し、複数の車道を閉鎖します。 そのため、ScanLED は LINAK の 電動シリンダー LA36  とサードパーティ製モーターコントロールユニット TR-EM-288 を用いて TMA の片側または両側のウィングを下ろします。 ScanLED は安全性の強化に取り組んでいます。必要な圧縮力や牽引力が調節でき、ウィングが押しつぶされる危険性を低減できるよう、油圧式ではなく電動式シリンダーを採用しているのはその一環です。 TMA のような衝突時の衝撃吸収機能はウィングにはありませんが、別の TMA が現場に到着するまで、道路が閉鎖中であることを効果的に伝えます。 両方のウィングを下げると、道路2本分の幅に相当する7メートルを閉鎖することができます。

また、ScanLED は別の電動シリンダーとコントローラーを使ってトレーラーの上部を下に傾けることにより橋の下やトンネルの中でも走行可能なのが特徴的です。

トラック搭載型アッテネータの詳細は ScanLED のウェブサイトをご覧ください。 

ScanLED
 
 

 

体温測定ロボット

病気の感染拡大を防ぐため、体調が優れない時は自宅から出ないことが重要です。 Really A Robot 社の #NoFever ロボットを使用することにより、発熱している個人の入室を防ぐことができます。#NoFever ロボットは、LINAK シリンダーが個人に合わせて自動的に高さ調節することにより、額での体温測定を可能にします。 発熱しており自宅に戻ることが必要な個人をわずか数秒で見分けることができます。

発熱は感染症が原因の発病の可能性を知らせる優れた判断材料です。 #NoFever 体温測定ロボットは、企業や学校、空港、病院など、人が集まる場所で特にお勧めです。 人に接触せず、匿名で体温測定ができるため、EU一般データ保護規則(GDPR)も遵守することができます。 体温測定が完了した時点で体温が通知され、ロボットのメモリーから測定記録が削除されます。

#NoFever ロボット
人がロボットに近づくと、人工知能が顔を検知し、高さ調節が行われます。 つまり、体温測定のためにスタッフが苦労してロボットの高さを調節する必要はありません。 ロボットの高さを調節しているのは、LINAK の電動昇降装置 DL9 XL 。およそ1メートルのストロークで、人の身長に合わせてロボットを昇降させます。 人工知能の情報を基に、電動昇降装置の高さ調節は完全自動かつスピーディに行われます。

ロボットが実際に動作している映像や詳細は、Really A Robot 社のウェブサイトをご覧ください。 

#NoFever ロボット
 

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